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収納はどこに配置するのが正解?|”使う場所に置く”分散収納の考え方

実施設計の教科書#63 収納はどこに配置するのが正解?― “使う場所に置く”設計 いえのキホン
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実施設計の教科書 #63

寸法(mm)と人の動きから、間取りの「ちょうどいい」を決める。一級建築士の視点で、実施設計の考え方をまとめたシリーズです。

SHEET — 収納の配置の要点S = 1:実施設計の教科書 63 / kobayan

結論:収納は、使う場所の近くに分散させるのが基本です。出す・使う・戻すの距離が短いほど、片付けは続きます。

  • 物は、使う場所の近くにしまう
  • 分散収納は戻しやすく、集中収納は管理しやすい
  • 玄関・LDK・洗面所は、物が集まりやすい場所
  • 家事の動線の途中に収納をつくると、家全体が片付きやすい

収納は、「場所」で使いやすさが決まる

大きな納戸を一つつくったのに、リビングは散らかっている。そんな家はよくあります。理由は、使う場所としまう場所が遠いからです。

場所ごとの、収納の正解

場所しまう物ポイント
玄関靴、傘、上着、ベビーカー、外遊びの道具土間収納で、外で使う物を玄関で完結
リビング日用品、文房具、書類、子どもの物扉付きで生活感を抑え、すぐ戻せる高さに
ダイニング・キッチン食器、食品ストック、家電パントリーやカップボード
洗面所タオル、下着、洗剤入浴・洗濯の動線の途中に(ライフスタイル #02)
寝室衣類、寝具クローゼット、WIC(#48)
子供室衣類、学用品、おもちゃ成長に合わせて変えられる収納

分散収納と集中収納

分散収納集中収納
考え方使う場所ごとに小さな収納をつくる納戸などに大きくまとめる
良いところ出し入れが近く、片付けやすい物の量を把握しやすく、管理がしやすい
注意点どこに何があるか、家族で共有が必要使う場所から遠いと、出しっぱなしになりやすい
向いている物毎日使う物季節の物、ストック、たまに使う物

多くの家では、毎日使う物は分散、たまに使う物は集中という組み合わせが使いやすくなります。

動線との関係

家族が毎日通る動線の途中に収納があると、物が自然に戻ってきます。たとえば、玄関→洗面所→リビングという帰宅の動線の途中に、上着や通学かばんの置き場があると、リビングに物が散らかりにくくなります(ライフスタイル #03)。

よくある失敗

  • 大きな納戸だけで、使う場所の近くに収納がない
  • リビングに収納がなく、物があふれる
  • 玄関に土間収納がなく、外の物が家の中に入ってくる
  • 洗面所に収納がなく、タオルや下着を別の部屋に取りに行く

収納を配置する5つのステップ

  1. 物を「毎日使う物」「たまに使う物」に分ける
  2. 毎日使う物は、使う場所の近くに
  3. たまに使う物は、納戸などにまとめる(#64)
  4. 家族の動線の途中に収納をつくる
  5. 家族で、どこに何をしまうかを共有する
建築士のメモ

収納の打ち合わせでは、「納戸を〇畳」という大きさの話から始まりがちです。でも、片付く家にするには、まず「リビングで使う物は何か」「玄関で使う物は何か」を書き出してみてください。使う場所に収納があると、それだけで家はずいぶん片付くようになります。

わかっていること、いないこと

テーマわかっていること注意点
使う場所の近くの収納出し入れの距離が短いほど片付けが続きやすい、というのは収納設計の実務で広く知られている家族の性格や習慣でも変わる
分散と集中毎日使う物は分散、たまに使う物は集中が使いやすい家の広さや間取りで最適な配分は違う
動線の途中の収納帰宅動線の途中に収納があると、物がリビングに集まりにくい家族全員がその動線を使うことが前提

収納の配置を決める前に確かめたい5つのこと

  • □ 毎日使う物を、使う場所の近くにしまえるか
  • □ 玄関に、外で使う物の収納があるか
  • □ リビングに、日用品や書類の収納があるか
  • □ 洗面所に、タオルや下着の収納があるか
  • □ 家族の帰宅の動線の途中に、収納があるか

収納の配置のよくある質問(FAQ)

Q. リビング収納は、どれくらい必要ですか?

書類、文房具、日用品、子どもの物など、リビングで使う物の量によります。扉付きの壁面収納や、階段下を使う方法もあります。

Q. ファミリークローゼットはどこに置くのがいいですか?

洗面所や浴室の近くに置くと、洗濯動線が短くなり、着替えもしやすくなります。

Q. 分散収納だと、どこに何があるかわからなくなりませんか?

家族で置き場所を決め、ラベルを付けるなど、共有の工夫をしておくと迷いにくくなります。

まとめ|収納は、使う場所に置く

  • 物は、使う場所の近くにしまう
  • 毎日使う物は分散、たまに使う物は集中
  • 玄関・LDK・洗面所は物が集まりやすい場所
  • 動線の途中に収納をつくると、家全体が片付く

収納は、たくさんつくるより、使う場所の近くにつくることが大切です。家族の毎日の動きを思い浮かべて、収納の場所を決めてみてください。

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この記事を書いた人|メガネ建築士(一級建築士・ハウスメーカー設計士/150棟以上の住宅設計)
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