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和室は何畳必要?|4.5畳と6畳の”分岐点”を、布団と使い方から考える

実施設計の教科書#56 和室は何畳必要?― 4.5畳と6畳の分岐点 いえのキホン
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実施設計の教科書 #56

寸法(mm)と人の動きから、間取りの「ちょうどいい」を決める。一級建築士の視点で、実施設計の考え方をまとめたシリーズです。

SHEET — 和室の広さの要点S = 1:実施設計の教科書 56 / kobayan

結論:和室は、4.5畳=多目的に使う和室、6畳=寝室や客間として本格的に使う和室が目安です。同じ畳数でも、畳の大きさで広さが変わります。

  • 畳1枚は、京間約955×1910mm〜団地間約850×1700mmと地域で違う
  • 布団1組は約1000×2100mm
  • 4.5畳は、布団を2組並べると足元の余白がほとんどない
  • 6畳なら、布団2組と通路がとれ、客間や寝室として使いやすい
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「とりあえず和室」は危ない

リビングの横に和室をつくる家は多いものです。でも、何畳にするかを「なんとなく」で決めると、狭くて使いにくい、広すぎてリビングが狭くなった、ということになりがちです。

この記事では、和室の広さを、畳の寸法と布団の大きさ、使い方から考えます。

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畳の大きさは、地域で違う

畳の種類1枚の大きさの目安主な地域
京間(本間)約955×1910mm関西、西日本
中京間約910×1820mm中部地方など
江戸間(関東間)約880×1760mm関東、全国の住宅で多い
団地間約850×1700mm集合住宅

同じ「6畳」でも、京間と江戸間では広さがかなり違います。畳数ではなく、mmで確かめることが大切です。

4.5畳と6畳の広さ

広さ江戸間の場合の寸法(畳部分)向いている使い方
4.5畳約2640×2640mm昼寝、子どもの遊び場、洗濯物をたたむ、1人の寝室
6畳約2640×3520mm2人の寝室、客間、親の泊まり、本格的な和室

布団で考えると、差がはっきりする

敷布団1組は、おおよそ1000×2100mmです。

  • 4.5畳(約2640×2640mm):布団2組を並べると幅2000mmで、横に640mm残る。長さ方向は2100mmで、足元の余白は500mmほど
  • 6畳(約2640×3520mm):布団2組を並べても、長さ方向に1400mmほどの余白が残り、出入りや荷物の置き場になる

客間や、将来の寝室として布団を2組敷くなら、6畳がおすすめです。

LDKとの関係が、最も大切

リビング横の和室は、引き戸を開けるとLDKとつながる、多目的な空間になります。和室を広くすると、そのぶんLDKが狭くなることもあるので、LDKと和室を合わせた広さで考えましょう(#57 和室の配置)。

よくある失敗

  • 4.5畳にしたが、客間として布団2組を敷くと窮屈
  • 6畳にしたが、ほとんど使わず物置になった
  • 押入れの奥行きが足りず、布団が入らない(#66 布団収納)
  • 畳の大きさを確かめず、思ったより狭かった

和室の広さを決める5つのステップ

  1. 何に使うかを決める:多目的か、寝室・客間か(#58)
  2. 畳の大きさを確かめる:京間・江戸間など
  3. 布団を何組敷くか決める
  4. LDKとの合計の広さで考える
  5. 押入れや収納を別に確保する
👓 建築士のメモ

和室の広さは、畳数で話が進むことがほとんどです。でも、ハウスメーカーや地域によって、畳1枚の大きさは違います。図面で和室の内側の寸法をmmで確かめ、布団を何組敷けるか、実際に描いてみてください。

わかっていること、いないこと

テーマわかっていること注意点
畳の大きさ京間約955×1910mm、江戸間約880×1760mmなど、地域で違う同じ呼び方でも、製品や地域で少しずつ違う
布団の大きさシングルの敷布団は約1000×2100mmが一般的製品によって違う
4.5畳と6畳布団の大きさとの足し算で、使い方の違いが説明できる実際の使いやすさは、建具や押入れの位置でも変わる

和室の広さを決める前に確かめたい5つのこと

  • □ 和室を、何に使うか決めたか
  • □ 畳1枚の大きさ(京間・江戸間など)を確かめたか
  • □ 布団を何組敷くか決めたか
  • □ LDKと合わせた広さで考えたか
  • □ 押入れや収納を、別に確保したか

和室の広さのよくある質問(FAQ)

Q. 3畳の和室は使えますか?

昼寝や、子どものおむつ替え、洗濯物をたたむ場所としては使えます。ただ、布団を敷いて寝るには狭いので、寝室や客間としての使い方は難しいです。

Q. 畳コーナーと和室、どちらがいいですか?

畳コーナーはLDKの一部として気軽に使え、面積も抑えられます。客間や寝室として使うなら、閉じられる和室のほうが向いています(#60 和室は本当に必要?)。

Q. 縁なし畳でも寸法は同じですか?

縁なしの半畳の畳(約880×880mmなど)を並べることも多く、部屋の寸法に合わせて調整できます。

まとめ|和室の広さは、使い方と畳の大きさで決まる

  • 4.5畳は多目的、6畳は寝室や客間として本格的に使う目安
  • 畳の大きさは地域で違う。mmで確かめる
  • 布団2組を敷くなら、6畳がおすすめ
  • LDKと合わせた広さで考える

和室は、何に使うかが決まれば、広さも決まる部屋です。畳数ではなく、布団と人の動きから広さを考えてみてください。

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この記事を書いた人|メガネ建築士(一級建築士・ハウスメーカー設計士/150棟以上の住宅設計)
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