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和室の配置はどこが正解?|リビング横と独立和室、”使われる和室”の条件

実施設計の教科書#57 和室の配置はどこが正解?― リビング横 vs 独立和室 いえのキホン
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実施設計の教科書 #57

寸法(mm)と人の動きから、間取りの「ちょうどいい」を決める。一級建築士の視点で、実施設計の考え方をまとめたシリーズです。

SHEET — 和室の配置の要点S = 1:実施設計の教科書 57 / kobayan

結論:和室は、LDKの横に置き、建具で開けたり閉じたりできる形が基本です。普段使う場所の近くにある和室ほど、よく使われます。

  • LDK横の和室は、普段はリビングの延長、必要なときは個室になる
  • 建具は引き込み戸で全開にできると、LDKとひと続きに使える
  • 独立和室は、客間・仏間・親の寝室など、用途がはっきりしている家に向く
  • トイレ・洗面への動線も、客間や寝室として使うなら大切
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和室は、「場所」で価値が変わる

せっかくつくった和室が、ほとんど使われず物置になっている、という家は少なくありません。その多くは、普段過ごす場所から離れた位置に和室がある家です。

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LDK横の和室のメリット

  • 普段は扉を開けて、リビングの延長として使える
  • 子どもの昼寝や遊び場として、キッチンから見守れる(ライフスタイル #01)
  • 洗濯物をたたむ、アイロンをかけるなど、家事の場所にもなる
  • 来客のときは、扉を閉めて客間に

建具の考え方が、とても大切

LDK横の和室の使いやすさは、建具(扉)で決まります。

建具開けたとき閉じたとき
引き込み戸(壁の中に引き込む)全開になり、LDKとひと続き個室としてしっかり閉じられる
引き違い戸半分しか開かない閉じられる
開き戸開口が狭い閉じられる
建具なし(オープン)常にひと続き閉じられない。客間や寝室には使いにくい

くわしくは#59 和室の建具と間仕切りで書いています。

独立和室の特徴

LDKから離れた独立和室は、普段の生活からは切り離されますが、静かで、プライバシーを守りやすいという良さがあります。

独立和室が向いているケース

  • 親がよく泊まりに来る、将来同居の可能性がある
  • 仏壇を置く仏間として使う
  • 在宅ワークや、趣味の部屋として静かに使いたい
  • 来客が多く、LDKを見せずに通したい

動線との関係

客間や寝室として使う和室は、トイレや洗面への動線も大切です。泊まったお客さんや、将来の親の寝室として使う場合、夜中にリビングを通らずにトイレに行けると、お互いに気を使いません(ライフスタイル #12)。

「使われる和室」の条件

  1. 普段過ごす場所の近くにある
  2. 建具で開けたり閉じたりできる
  3. 用途がはっきりしている(#58)
  4. 収納がある:布団や季節の物
  5. トイレへの動線が短い
👓 建築士のメモ

和室の配置を決めるときは、「この和室で、平日の昼間に誰が何をしているか」を想像してみてください。具体的な場面が思い浮かばないなら、LDKの横に置いて、普段から使える形にしておくのがおすすめです。

わかっていること、いないこと

テーマわかっていること注意点
LDK横和室の使われ方普段の生活に近い位置の和室ほど使われやすい、というのは設計の実務で広く知られている家族の暮らし方で違う
引き込み戸全開にでき、LDKとひと続きに使える引き込むための壁が必要
独立和室静かでプライバシーを守りやすい普段使いの頻度は下がりやすい

和室の配置を決める前に確かめたい5つのこと

  • □ 和室で、平日に誰が何をするか想像できるか
  • □ LDKの横に置けるか
  • □ 建具で全開にも、閉じることもできるか
  • □ 客間や寝室として、トイレへの動線が短いか
  • □ 布団や季節の物をしまう収納があるか

和室の配置のよくある質問(FAQ)

Q. リビング横の和室だと、客間として気を使いませんか?

建具でしっかり閉じられれば、客間として使えます。ただ、音は伝わりやすいので、泊まりの来客が多い家は、独立和室も検討しましょう。

Q. 2階に和室をつくるのはどうですか?

寝室として使うならよいですが、普段使いや客間には、1階のほうが使いやすいことが多いです。

Q. 和室の窓はどうすればいいですか?

障子や、光を拡散する窓まわりにすると、和室らしいやわらかい光になります(インテリア設計の教科書 #10)。

まとめ|和室は、使う場所の近くに

  • 和室は、LDKの横に置いて、普段使いと客間を兼ねるのが基本
  • 建具は引き込み戸で、全開にも閉じることもできる形に
  • 用途がはっきりしているなら、独立和室も選択肢
  • 客間や寝室として使うなら、トイレへの動線も確かめる

和室は、置く場所で、使われる部屋にも、使われない部屋にもなります。普段の暮らしの中で、どう使うかを思い浮かべて配置を決めてみてください。

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この記事を書いた人|メガネ建築士(一級建築士・ハウスメーカー設計士/150棟以上の住宅設計)
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