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収納はどれくらい必要?|”延床の10%”を目安に、量と中身を考える

実施設計の教科書#62 収納はどれくらい必要?― 延床の10%が基準 いえのキホン
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実施設計の教科書 #62

寸法(mm)と人の動きから、間取りの「ちょうどいい」を決める。一級建築士の視点で、実施設計の考え方をまとめたシリーズです。

SHEET — 収納の量の要点S = 1:実施設計の教科書 62 / kobayan

結論:収納の量は、延床面積の10〜15%を目安にします。ただ、本当に大切なのは、量より何を、どこに、どれだけしまうかの内訳です。

  • 収納率は、収納の床面積÷延床面積で計算する
  • 戸建てでは10〜15%を目安にする考え方が広く使われている
  • たとえば延床120㎡なら、12〜18㎡(約7〜11畳)
  • 衣類・日用品・季節の物・外で使う物の内訳で考える
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「収納が足りない家」は、なぜ起きる?

家づくりの後悔で、よく挙がるのが「収納が足りない」です。でも、収納の量を増やしても、使う場所から遠い、奥行きが合わない、ということで「足りない」と感じることもあります。

この記事では、収納の量の目安と、内訳の考え方を整理します。

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収納率という考え方

収納の量は、「収納率」で考えることができます。

項目内容
計算方法収納の床面積 ÷ 延床面積 × 100(%)
目安戸建てでは10〜15%程度とする考え方が広く使われている
含めるものクローゼット、押入れ、納戸、パントリー、玄関収納など(数え方は会社によって違う)

収納率には、法律などの決まった定義はありません。住宅会社によって、何を収納に含めるかも違うので、比べるときは数え方をそろえることが大切です。

延床面積ごとの目安

延床面積収納10%収納15%
100㎡(約30坪)10㎡(約6畳)15㎡(約9畳)
120㎡(約36坪)12㎡(約7.4畳)18㎡(約11畳)
140㎡(約42坪)14㎡(約8.6畳)21㎡(約13畳)

小さい家ほど、収納は大切

家が小さくなっても、家族の持ち物はそれほど減りません。延床面積が小さい家ほど、収納の割合を少し多めにとっておかないと、部屋に物があふれやすくなります。

収納の内訳を考える

しまう物主な場所
衣類寝室のクローゼット、ファミリークローゼット(#65)
日用品のストックパントリー、洗面所の収納
季節の物(ひな人形、扇風機、ヒーター)納戸、屋根裏(#64)
布団押入れ(#66)
外で使う物(ベビーカー、アウトドア用品)玄関の土間収納、外部の物置
掃除道具使う場所の近くの小さな収納

同じ収納の量でも、内訳のバランスが悪いと、ある場所は物があふれ、ある場所はがらがら、ということになります。

よくある失敗

  • 収納の量はあるのに、使う場所から遠い(#63 収納の配置)
  • 納戸が大きいだけで、中が整理できない
  • 奥行きが深すぎて、奥の物が取り出せない
  • 湿気でカビが生える(#67)

収納の量を決める5つのステップ

  1. 今の持ち物を書き出す:衣類、日用品、季節の物、外の物
  2. 延床面積の10〜15%を目安に、全体量を決める
  3. 内訳を決める:何をどこにしまうか
  4. 使う場所の近くに配置する
  5. 将来増える物も考える:子どもの物、趣味の物
👓 建築士のメモ

収納は、「量」の話になりがちですが、実際の暮らしやすさを決めるのは「どこに、何を」です。今の家で、どこに何がしまってあるか、どこで困っているかを書き出してから、新しい家の収納を考えてみてください。

わかっていること、いないこと

テーマわかっていること注意点
収納率の目安戸建てでは10〜15%程度とする考え方が広く使われている法的な定義はなく、数え方は会社によって違う
小さい家と収納家が小さくても持ち物はあまり減らないので、収納の割合は大切暮らし方や持ち物の量で必要な量は変わる
内訳使う場所の近くに必要な量があることが、片付けやすさにつながる家族の生活スタイルで最適な配分は違う

収納の量を決める前に確かめたい5つのこと

  • □ 収納率を計算したか(数え方をそろえて)
  • □ 今の持ち物の量を把握したか
  • □ 衣類・日用品・季節の物・外の物の内訳を決めたか
  • □ 使う場所の近くに、収納があるか
  • □ 将来増える物も考えたか

収納の量のよくある質問(FAQ)

Q. 収納率は高ければ高いほどいいですか?

収納を増やすと、そのぶん部屋が狭くなります。物の量に見合った収納を、使う場所の近くにつくるほうが大切です。

Q. 屋根裏収納は収納率に含めますか?

会社によって違います。屋根裏収納は、季節の物など出し入れの少ない物には便利ですが、毎日使う物には向いていません。

Q. 収納を減らして、物を減らすのはどうですか?

物を減らす暮らしもすてきです。ただ、子どもの成長や趣味で物は増えることもあるので、少しの余裕は残しておくと安心です。

まとめ|収納は、量と内訳で考える

  • 収納率は、収納の床面積÷延床面積で計算する
  • 戸建てでは10〜15%を目安に
  • 小さい家ほど、収納の割合は大切
  • 量だけでなく、何をどこにしまうかの内訳で考える

収納が足りるかどうかは、量と、置き場所と、中身の配分で決まります。今の持ち物を見直すところから、収納計画を始めてみてください。

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この記事を書いた人|メガネ建築士(一級建築士・ハウスメーカー設計士/150棟以上の住宅設計)
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