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設計図の落とし穴。|Case 01 エコキュートの配置。数値は正解、現場は失敗。

設計図の落とし穴。|Case 01 エコキュートの配置。数値は正解、現場は失敗。 メガネのしごと
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エコキュートの「音トラブル」はなぜ起きるのか

こんにちは、建築士のこばやんです

「エコキュートの配置ってどこが正解?」
「隣の家に迷惑にならない距離ってどれくらい?↔」
こういった相談、かなり多いです

図面では——
・メーカー基準クリア
・法規クリア
・寸法も問題なし

それでも…
「うるさい」と言われることがある

今回は、
“数値は正解なのに、音で失敗した実例”をお話しします

結論:音は「dB」ではなく「位置と方向」で決まる

今回の学びはこれ
エコキュートは「距離」より「向き➡と関係性」で配置するべき

カタログのdB(デシベル)はあくまで目安。
実際の暮らしでは——
・壁に反射する
・隣家の窓に向かう
・夜の静けさで増幅される

“体感音”はまったく別物になります

本文:1m離したのに、なぜクレームになったのか

① 完璧だった配置計画

ある住宅での話です
・隣地境界から約1000mm確保
・メーカー推奨クリア
・配管も最短ルート
→ 図面上は「理想配置」でした

正直、自信もありました

② 「夜、音が気になるんです」

引き渡し後、しばらくして連絡がありました
「夜になると、低い音が響いて眠れない…」
現地で確認して分かったのは——

音が“隣家の寝室の窓”に向かっていたこと➡

距離は問題ない。
でも…
・音の向き
・反射する外壁
・夜間の静寂
これらが重なって、

“逃げ場のない音”になっていた

③ 数値では防げない「低周波」の正体

エコキュートの音は、
低くて持続する音(低周波)

これが厄介で…
・小さくても気になる
・壁や地面で伝わる
・人によって感じ方が違う
つまり——

「基準内=安心」ではない

④ 配置を変えるという決断

最終的に…
隣家から最も遠い位置へ移設➡
・配管は長くなる
・効率は少し落ちる

でも、
暮らしのストレスはゼロに近づいた

このとき強く思ったのが——
「性能」より「関係性」が優先される瞬間がある
ということでした

建築士の視点:音は“図面に描けない”

設計図に描けるのは
・距離
・寸法
・配置

でも描けないのは
・音の広がり
・人の感じ方
・夜の静けさ

だからこそ——
“想像力”が設計の質を決める

失敗しないための配置ルール

・音の向きをずらす
→ 隣家の窓・寝室方向に向けない×

・反射を避ける
→ 壁に囲まれた位置はNG

・夜を基準に考える
→ 「昼OK」ではなく「夜どう聞こえるか」

・距離+αで考える
→ 1mではなく「心理的距離」を取る

まとめ

エコキュートの配置で一番大事なのは——
「数値の正解」ではなく「音の逃げ場」

図面は正しくても、
暮らしの中では間違うことがある。

だからこそ、
“人の感覚まで設計すること”が、本当の正解です。

PR|配置の考え方は会社ごとに全然違う

この「音問題」…
会社ごとにノウハウ差がかなり大きい
・深く考える会社
・とりあえず基準通りの会社
→ 比べると一発で分かります

・後悔しないために
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次回予告

・設計図の落とし穴。|Case 02
・片流れ屋根は危険?雪の落ちる“先”を見ていなかった。

振り返ります。

実施設計の教科書シリーズもどうぞ

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