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パントリーは必要?|”とりあえずつくる”と失敗する、収納量より動線で決める考え方

実施設計の教科書#30 パントリーは必要?― つくるべき家・いらない家 いえのキホン
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実施設計の教科書 #30

寸法(mm)と人の動きから、間取りの「ちょうどいい」を決める。一級建築士の視点で、実施設計の考え方をまとめたシリーズです。

SHEET — パントリーの要点S = 1:実施設計の教科書 #30 / kobayan

結論:パントリーは、収納量より動線で決めます。キッチンから一歩で届き、一目で見渡せることが大切です。

  • 必要かどうかは、買い置きの量で判断する
  • 棚の奥行きは約350〜450mm。深すぎると奥の物が死蔵品に
  • 中に入るタイプは、約910×1820mm(0.5坪)前後から
  • 回遊パントリーは、キッチンと玄関・洗面をつなぐと便利

パントリーは「とりあえずつくる」と失敗する

パントリーは人気の収納ですが、使い方を決めずにつくると、何でも押し込む物置になりがちです。

結論:収納量より動線で決める

パントリーの使いやすさは、広さより、キッチンからの距離と一目で見渡せるかで決まります。調理中に振り返って一歩で取れる位置にあると、よく使われるパントリーになります。

買い置きの量で、必要かどうかを判断する

買い置きの量おすすめの収納
少ない(こまめに買い物)カップボードや床下収納で十分
普通キッチンの壁付けの棚(奥行き約350〜450mm)
多い(まとめ買い、備蓄)中に入れるウォークイン型のパントリー

パントリーの広さと棚の目安

項目目安
棚の奥行き約350〜450mm
中に入るタイプの広さ約910×1820mm(0.5坪)前後から
中の通路約600〜900mm

棚の奥行きが深すぎると、手前の物で奥が見えず、賞味期限切れが出やすくなります(#64 納戸)。

人気の「回遊パントリー」

キッチンと、玄関や洗面所をパントリーでつなぐと、買い物から帰ってきてそのまましまえる、キッチンから洗面所へ近道できる、といった便利さがあります(帰宅動線の回)。ただ、通路として通るぶん、棚の量は少し減ります。

よくある失敗

  • キッチンから遠く、結局使わない
  • 奥行きが深く、奥の物が取り出せない
  • 照明や換気がなく、暗くて湿気がこもる
  • 中が見えるので、来客に生活感が見えてしまう
建築士のメモ

パントリーをつくる前に、今の家で、食品や日用品のストックがどれくらいあるかを一度並べてみてください。量がわかると、壁付けの棚で十分なのか、中に入るパントリーが必要なのかが、自然と決まります。

わかっていること、いないこと

テーマわかっていること注意点
棚の奥行き約350〜450mmが一目で見渡しやすいしまう物の大きさで変わる
回遊パントリー動線が短くなる一方、棚の量は減る家族の動き方で効果は違う
必要性買い置きの量で判断するのが合理的暮らし方で変わる

パントリーを決める前に確かめたい5つのこと

  • □ 買い置きの量を確かめたか
  • □ キッチンから一歩で届く位置か
  • □ 棚の奥行きは350〜450mmか
  • □ 照明と換気を計画したか
  • □ 回遊にするなら、通路と棚のバランスを考えたか

パントリーのよくある質問(FAQ)

Q. パントリーに扉は必要ですか?

扉があると生活感を隠せますが、開け閉めの手間が増えます。キッチンから見えない位置なら、扉なしで使いやすくする方法もあります。

Q. 冷蔵庫をパントリーに入れるのはどうですか?

キッチンがすっきりしますが、調理中の動線が長くなることがあります。

Q. 床下収納とどちらがいいですか?

床下収納はしゃがむ動作が必要です。よく使う物はパントリー、たまに使う物は床下、と分けるのがおすすめです。

まとめ|パントリーは、動線で決める

  • 必要かどうかは買い置きの量で判断する
  • キッチンから一歩で届く位置に
  • 棚の奥行きは約350〜450mm
  • 回遊パントリーは便利だが、棚の量は減る

パントリーは、使う動きの中にある収納にすると、物置にならずに活躍します。

おすすめ|キッチン計画は第三者目線が効く

一級建築士・こばやんより

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この記事を書いた人|メガネ建築士(一級建築士・ハウスメーカー設計士/150棟以上の住宅設計)
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