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洗面・脱衣室の実施設計 完全ガイド|広さ・洗面台の幅・洗濯機・収納・窓・扉を寸法で決める

実施設計の教科書#17 洗面台の幅は750mmで足りる?― 900mmを選ぶ人の理由 いえのキホン
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実施設計の教科書|洗面・脱衣室 完全ガイド

寸法(mm)と人の動きから、間取りの「ちょうどいい」を決める。一級建築士の視点で、実施設計の考え方をまとめたシリーズです。

SHEET — 洗面・脱衣室の要点S = 1:実施設計の教科書 / kobayan

結論:洗面台は1人中心なら750mm、家族で使うなら900mm。脱衣室は、洗面台・洗濯機・収納・着替えの動作を足して広さを決めます。

  • 洗面台750mmは1人用、900mmなら2人並べて収納にも余裕
  • 脱衣室は内側1200×1400mmが基準、収納も置くなら1坪以上
  • 洗濯機は防水パン+上と横のゆとり。ドラム式は扉の前のスペースも
  • 扉は引戸が家事動線に有利

「とりあえず750」で決めていませんか?

洗面化粧台の幅は、標準の750mmで決められることが多いものです。でも、洗面・脱衣室は、朝の身支度、入浴前後の着替え、洗濯、タオルや下着の収納が重なる、家の中でも忙しい場所です。

洗面台の幅:1人中心なら750mm、家族使用なら900mm

洗面台の幅使い心地
約600mmコンパクト。収納が少ない
約750mm1人で使うには十分。朝の混雑時は交代で
約900mm2人が並んで身支度しやすい。収納にも余裕
約1200mm以上(造作・2ボウル)朝の家族の身支度を同時に。面積が必要

朝、家族が同時に洗面所を使うなら、900mm以上を検討しましょう。洗面台を造作すると、幅や高さ、収納を自由に決められます。

広さ:内側1200×1400mmを基準に考える

洗面台750mm+洗濯機約650mm=幅約1400mm、設備の奥行き約600mm+前の動作約600mm=奥行き約1200mm。これが内側の寸法の基準です。収納や室内干しを加えるなら、1坪以上に広げます。

くわしくは#14 洗面・脱衣室の広さは何mm?で解説しています。

洗面・脱衣室の広さは何mm?|"とりあえず1坪"の前に、内側1200×1400mmを基準に考える
洗面・脱衣室は「1坪」で決められがちですが、大切なのは内側の寸法です。洗面台と洗濯機を並べ、前で着替えるには、内側でおよそ1200×1400mmが基準。ライフステージ、洗濯との兼用、動線、高齢期まで含めた広さの考え方を一級建築士が解説します。

洗濯機スペース:最低700×700mmを想定する

本体の寸法に、排水・ホース・すき間・買い替えの余裕を足して、最低でも700×700mmを想定します。水栓は本体より上に、ドラム式は扉の前、縦型はふたの上の空間も必要です。

くわしくは#15 洗濯機置き場は何mm必要?で解説しています。

洗濯機置き場は何mm必要?|"カタログ寸法"ではなく、最低700×700mmを想定する
洗濯機置き場をカタログの寸法ぴったりで決めると、排水金具や水栓、搬入で困ることがあります。最低でも700×700mmを想定する理由、排水と水栓の位置、ガス乾燥機を置く場合、搬入経路、洗濯前後の動作まで一級建築士が解説します。

収納の奥行き:450mm・幅600mm以上が基準

収納ケースやバスタオルが入る奥行き約450mm、家族分を分けて置ける幅600mm以上が基準です。よく使う物は腰から目の高さに。

くわしくは#18 洗面所の収納は奥行き何mm?で解説しています。

洗面所の収納は奥行き何mm?|"奥行450mm・幅600mm以上"を基準にする
洗面所の収納は、とりあえず可動棚にすると、奥行きが合わずに使いにくくなることがあります。タオルや下着、洗剤のストック、収納ケースを考えると、奥行450mm・幅600mm以上が基準。棚の高さ、扉の有無まで一級建築士が解説します。

窓:必須ではない、換気計画で決める

湿気は換気扇で計画的に出します。明るさがほしいなら高窓に。窓は冬の寒さや視線、収納の壁の不足にもつながります。

くわしくは#19 洗面所に窓は必要?で解説しています。

洗面所に窓は必要?|窓は"必須ではない"、換気計画で決める
洗面所に窓をつけるか迷う人は多いものです。洗面所は湿気が多いので換気が大切ですが、換気扇で十分にできます。窓は必須ではなく、採光がほしいなら高窓に。プライバシー、窓があると困るケース、断熱への影響まで一級建築士が解説します。

扉:基本は引き戸、有効幅が命

狭い洗面所では開き戸が動作の邪魔になりやすいので、基本は引き戸。洗濯かごを持って出入りするなら有効幅約700mm以上、洗濯機の搬入も考えるなら約750〜800mmです。

くわしくは#16 洗面所の扉は引き戸?開き戸?で解説しています。

洗面所の扉は引き戸?開き戸?|基本は引き戸、ただし"有効幅"が命
洗面・脱衣室の扉は、どちらでもいいわけではありません。狭い洗面所では開き戸が動作の邪魔になりやすく、基本は引き戸です。ただし、洗濯物や洗濯機の搬入には有効幅が大切です。開き戸で起きる後悔、引き戸の注意点、アウトセット、湿気との関係を一級建築士が解説します。

洗面・脱衣室をつくる5つのステップ

  1. 洗面台の幅を決める:750mmか900mm以上か
  2. 洗濯機の種類と置き場所を決める
  3. 収納の量と奥行きを決める
  4. 着替えの動作スペースを足して広さを決める
  5. 窓・扉・換気を決める
建築士のメモ

洗面・脱衣室は、朝と夜に家族の動きが集中する場所です。朝の身支度の時間に、誰が何分使っているかを思い浮かべると、洗面台の幅や、洗面と脱衣を分けるかどうかが決めやすくなります。

わかっていること、いないこと

テーマわかっていること注意点
洗面台の幅750mmは1人用、900mmで2人並べるというのは住宅の実務で広く使われる目安製品によって収納量や使い勝手は違う
防水パン約640×640mm、約740×640mmが一般的洗濯機の脚の位置と合うか確認が必要
脱衣室の広さ1坪が標準的な広さとして多く使われている洗濯機や収納の大きさで必要な広さは変わる

洗面・脱衣室を決める前に確かめたい5つのこと

  • □ 洗面台の幅は、朝の家族の使い方に合っているか
  • □ 洗濯機の種類(ドラム式・縦型)に合ったスペースか
  • □ タオルや下着の収納が、使う場所の近くにあるか
  • □ 着替えの動作スペース(約900mm)があるか
  • □ 扉は引戸にできるか、換気は十分か

洗面・脱衣室のよくある質問(FAQ)

Q. 洗面と脱衣は分けたほうがいいですか?

家族が入浴中でも洗面台を使えるので、家族が多い家や、来客に洗面所を使ってもらいたい家に向いています。そのぶん面積は必要です。

Q. ドラム式と縦型、スペースは違いますか?

ドラム式は扉の前に出し入れのスペース、縦型はふたを開ける上の空間が必要です。将来の買い替えも考えて、余裕を持たせておきましょう。

Q. 洗面所に室内干しはできますか?

1.25坪以上あれば、物干しパイプと換気扇・除湿で室内干しスペースにできます。乾燥機を使う方法もあります(#25)。

まとめ|洗面・脱衣室は、重なる動作で決める

  • 洗面台は1人中心なら750mm、家族使用なら900mm
  • 脱衣室は内側1200×1400mmが基準、収納も置くなら1坪以上
  • 洗濯機は防水パン+上と横のゆとり
  • 収納は奥行き300〜450mm
  • 窓は換気と視線・湿気、扉は引戸が有利

洗面・脱衣室は、身支度・入浴・洗濯が重なる、家の中の交差点です。重なる動作を一つずつ足して、寸法を決めてみてください。

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この記事を書いた人|メガネ建築士(一級建築士・ハウスメーカー設計士/150棟以上の住宅設計)
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