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洗面所の扉は引き戸?開き戸?|基本は引き戸、ただし”有効幅”が命

実施設計の教科書#16 洗面所のドアは引き戸が正解?― 開き戸で後悔する理由 いえのキホン
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実施設計の教科書 #16

寸法(mm)と人の動きから、間取りの「ちょうどいい」を決める。一級建築士の視点で、実施設計の考え方をまとめたシリーズです。

SHEET — 洗面所の扉の要点S = 1:実施設計の教科書 #16 / kobayan

結論:洗面所の扉は基本は引き戸。ただし、洗濯かごや洗濯機を通すための有効幅を確保することが大切です。

  • 開き戸は、扉の開く範囲に物も人も置けない
  • 引き戸は開けたままにでき、洗濯物を持って出入りしやすい
  • 有効幅は約700mm以上、洗濯機の搬入も考えるなら約750〜800mm
  • 壁の中に引き込めないときはアウトセット引き戸という選択肢も
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「どっちでもいい」は危険

洗面所の扉は、図面の上では小さな記号ですが、狭い空間ではその動きが大きな影響を持ちます。

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開き戸で起きる3つの後悔

  • 扉の開く範囲に洗濯かごや人がいると、開けられない
  • 扉を開けると、洗面台の前や洗濯機の前をふさぐ
  • 浴室から出たとき、扉がぶつかって窮屈

引き戸のメリット

  • 開けたままにしておけるので、洗濯物を持って出入りしやすい
  • 扉が前後に動かないので、狭い洗面所でも邪魔にならない
  • 開口を広くとりやすく、介助や車いすにも向く

引き戸にも注意点がある

  • 扉を引き込む壁が必要。その壁にはスイッチやタオル掛けが付けにくい
  • 開き戸よりすき間ができやすく、音や光が漏れやすい
  • レールの掃除が必要

有効幅の目安

有効幅できること
約600mm人が通れる。洗濯かごを持つと窮屈
約700mm洗濯かごを持って出入りしやすい(基本)
約750〜800mm洗濯機の搬入や、介助・車いすにも対応しやすい

洗濯機の搬入経路になる場合は、本体の幅に余裕を足した有効幅が必要です(#15)。

アウトセットという選択肢

壁の中に扉を引き込めないときは、壁の外側に扉を取り付けるアウトセット引き戸もあります。リフォームでも使いやすい方法ですが、扉が動く範囲の壁に物が置けなくなります。

湿気と換気の視点

洗面所は湿気が多い場所です。扉の下のすき間は、換気の空気の通り道にもなります(性能設計 #14)。

👓 建築士のメモ

洗面所の扉は、浴室の扉、洗濯機、洗面台と動きが重なる場所にあります。図面に扉の開く範囲を描き込み、洗濯かごを持って出入りする動きをたどってみてください。

わかっていること、いないこと

テーマわかっていること注意点
開き戸と動作扉の開く範囲は物も人も置けない扉の向きや大きさで影響は変わる
引き戸の有効幅約700mm以上で洗濯かごを持って出入りしやすい製品で有効幅は違う
アウトセット壁に引き込めない場合の選択肢扉の動く範囲の壁が使えない

洗面所の扉を決める前に確かめたい5つのこと

  • □ 扉の開く範囲が、洗面台や洗濯機の前と重ならないか
  • □ 有効幅は約700mm以上あるか
  • □ 洗濯機の搬入経路になるか
  • □ 引き込む壁に、スイッチやタオル掛けが重ならないか
  • □ 換気の空気の通り道があるか

洗面所の扉のよくある質問(FAQ)

Q. 引き戸だと音が漏れませんか?

開き戸よりすき間ができやすいので、音や光は少し漏れやすくなります。気になる場合は、すき間の少ない製品を選びましょう。

Q. 扉をつけないのはどうですか?

動線は楽になりますが、来客時に洗面所が見える、冬に冷気が入る、といった面があります。

Q. 2か所から出入りできる洗面所は?

回遊できて便利ですが、壁が減って収納が少なくなります。

まとめ|洗面所の扉は、引き戸と有効幅で

  • 基本は引き戸
  • 有効幅は約700mm以上、搬入や介助なら約750〜800mm
  • 引き込む壁の使い方に注意
  • アウトセットという選択肢も

洗面所の扉は、洗濯物を持って出入りする毎日の動きから選んでみてください。

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この記事を書いた人|メガネ建築士(一級建築士・ハウスメーカー設計士/150棟以上の住宅設計)
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