寸法(mm)と人の動きから、間取りの「ちょうどいい」を決める。一級建築士の視点で、実施設計の考え方をまとめたシリーズです。
結論:洗面所の収納は、奥行450mm・幅600mm以上を基準にします。棚の高さと、取り出す動作も一緒に考えます。
- 収納ケースや折りたたんだバスタオルが入る奥行き約450mm
- 家族分のタオルや下着を分けて置ける幅600mm以上
- よく使う物は腰から目の高さに
- 可動棚で、家族の成長に合わせて高さを変える
「とりあえず可動棚」で終わっていませんか?
洗面所の収納は、可動棚をつければ安心と思われがちです。でも、奥行きや幅が合っていないと、タオルがはみ出す、収納ケースが入らない、ということになります。
結論:奥行450mm・幅600mm以上
| 寸法 | 理由 |
|---|---|
| 奥行き約450mm | 収納ケース(奥行き約400〜450mm)や、たたんだバスタオルが入る |
| 幅600mm以上 | 家族の人数分のタオルや下着を分けて置ける |
奥行きで失敗しやすい
| 奥行き | 起きること |
|---|---|
| 約300mm | フェイスタオルや洗剤のストックには十分。バスタオルや収納ケースははみ出しやすい |
| 約450mm | 収納ケースやバスタオルも入る(基準) |
| 約600mm以上 | 奥の物が取り出しにくく、洗面所が狭くなる |
棚の高さ設定が重要
- 毎日使うタオルや下着:腰から目の高さ
- 洗剤のストック:上の段
- 重い物や掃除道具:下の段
- 子どもが自分で取る物:子どもの手が届く高さ(ライフスタイル #03)
動作から考える収納
お風呂上がりにタオルを取る、着替えを取る、洗濯物をしまう。収納は、その動作をする場所の近くにあることが大切です(#63)。
扉付き?オープン?
| 扉付き | オープン棚 | |
|---|---|---|
| 見た目 | 生活感を隠せる | 見えるので整理が必要 |
| 湿気 | こもりやすい | 風が通りやすい |
| 出し入れ | 扉を開ける手間 | すぐ取れる |
洗面所の収納は、家族の人数と、タオルを何枚持っているかで、必要な量が変わります。今の家のタオルや下着、洗剤のストックを数えて、それが収まる奥行きと幅を確かめてみてください。
わかっていること、いないこと
| テーマ | わかっていること | 注意点 |
|---|---|---|
| 奥行き450mm | 収納ケースやバスタオルが入る奥行きとして一般的 | しまう物で必要な奥行きは変わる |
| 棚の高さ | よく使う物は腰から目の高さが取り出しやすい | 身長で変わる |
| 扉の有無 | 扉付きは湿気がこもりやすく、オープンは整理が必要 | 換気の状態で変わる |
洗面所収納を決める前に確かめたい5つのこと
- □ 奥行きは約450mmあるか
- □ 幅は600mm以上あるか
- □ よく使う物を腰から目の高さに置けるか
- □ 可動棚で高さを変えられるか
- □ 扉付きかオープンか決めたか
洗面所収納のよくある質問(FAQ)
Q. タオルは丸めて収納したほうがいいですか?
丸めると取り出しやすく、奥行き約300mmでも収まることがあります。家族の取りやすさで選びましょう。
Q. 洗濯機の上の空間を収納にできますか?
できます。洗濯機の種類(縦型のふた・ドラム式の高さ)とぶつからない高さにしましょう(#15)。
Q. 下着は洗面所にしまうべきですか?
入浴の動線で着替えられるので便利です。ファミリークローゼットを近くにつくる方法もあります。
まとめ|洗面所収納は、奥行きと高さで決まる
- 奥行き約450mm・幅600mm以上が基準
- よく使う物は腰から目の高さに
- 可動棚で家族の成長に合わせる
- 扉付きかオープンかは湿気と見え方で
洗面所の収納は、毎日のお風呂と着替えの動きから寸法を決めると、使いやすくなります。
おすすめ|洗面収納は第三者目線が効く
一級建築士・こばやんより
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#16 洗面所の扉の回です。

#19 洗面所の窓は必要?の回です。

洗面・脱衣室の実施設計 完全ガイドです。



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