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トイレのドアは内開きでいい?|基本は”外開き”か”引き戸”にする理由

実施設計の教科書#08 トイレドアは外開きが原則?― 倒れたとき開かない間取りの怖さ いえのキホン
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実施設計の教科書 #08

寸法(mm)と人の動きから、間取りの「ちょうどいい」を決める。一級建築士の視点で、実施設計の考え方をまとめたシリーズです。

SHEET — トイレのドアの要点S = 1:実施設計の教科書 #08 / kobayan

結論:トイレのドアは外開きか引き戸が基本です。中で人が倒れても、外から開けて助けられるからです。

  • 内開きは、中で倒れた人の体がドアをふさぐおそれがある
  • 外開きは中のスペースを使わず、外から開けられる
  • 引き戸は開口を広くとりやすく、介助や車いすに向く
  • 介助を想定するなら、トイレは約1500mm角のゆとりを
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「内開きでいいですよね?」が危ない理由

トイレのドアは、廊下に扉が出ない内開きが選ばれることもあります。でも、トイレは体調が急変しやすい場所の一つです。

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なぜ内開きは危険なのか

トイレの中で人が倒れると、体がドアの内側をふさぎ、外から押しても開かないことがあります。救助が遅れるおそれがあるため、内開きは避けたいドアです。内開きは、中の狭いスペースをさらに減らすという弱点もあります。

3つのドアの比較

ドア良いところ注意点
外開き中のスペースを使わない。中で倒れても開けられる廊下を通る人に扉が当たらない位置に
内開き廊下に扉が出ない中で倒れると開かないおそれ。中が狭くなる
引き戸開け閉めが楽。開口を広くとりやすい引き込む壁が必要。すき間から音が漏れやすい

外開きのメリット

  • 中のスペースを最大限使える
  • 外から開けて救助しやすい
  • 構造がシンプルで、すき間が少ない

引き戸は万能?

引き戸は、開け閉めの動作が小さく、車いすや介助にも向いています。ただ、引き込む壁が必要で、すき間から音やにおいが漏れやすいこともあります(#12 リビング横トイレ)。

介助を想定するなら

介助する人がトイレの中に入って手を貸すには、約1500mm角ほどのゆとりがあると動きやすくなります。1階のトイレだけでも、将来を見すえて広さとドアを考えておきましょう(トイレの広さ)。

高齢期を考えるなら配置も重要

  • 寝室からトイレまでの距離を短く(ライフスタイル #08)
  • ドアの前に、車いすや介助の人が立てるスペース
  • 手すりの下地も一緒に(#09)
👓 建築士のメモ

トイレのドアは、建具の中でも小さな選択ですが、いざというときに家族を助けられるかどうかに関わります。外開きにする場合は、扉が廊下を通る人にぶつからない向きと位置かも、一緒に確かめてください。

わかっていること、いないこと

テーマわかっていること注意点
内開きの危険中で倒れると内開きのドアは開けにくくなる外から外せる仕組みの製品もある
引き戸と介助開口を広くとりやすく、介助や車いすに向く引き込む壁が必要
介助の広さ約1500mm角あると介助しやすい介助の方法や体格で変わる

トイレのドアを決める前に確かめたい5つのこと

  • □ ドアは外開きか引き戸か
  • □ 外開きなら、廊下を通る人に当たらないか
  • □ 引き戸なら、引き込む壁があるか
  • □ 有効幅は介助や車いすに足りるか
  • □ 外から開けられる鍵か

トイレのドアのよくある質問(FAQ)

Q. トイレの鍵はどんなものがいいですか?

外から硬貨などで開けられる非常解錠の付いた鍵がおすすめです。

Q. 折れ戸はどうですか?

開閉のスペースが小さく、開口も比較的広くとれます。中で倒れたときに開けられるかを確かめましょう。

Q. 2階のトイレも外開きにすべきですか?

2階でも体調が急変することはあるので、外開きか引き戸がおすすめです。

まとめ|トイレのドアは、助けられる向きに

  • 基本は外開きか引き戸
  • 内開きは中で倒れると開かないおそれ
  • 介助を想定するなら約1500mm角のゆとり
  • 非常解錠できる鍵を

トイレのドアは、毎日の使いやすさと、いざというときの安全の両方から選んでみてください。

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この記事を書いた人|メガネ建築士(一級建築士・ハウスメーカー設計士/150棟以上の住宅設計)
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