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建築士が本当に選ぶ照明|後悔しない灯りの選び方【一級建築士が解説】

いえのコダワリ
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家づくりの打ち合わせで、照明はいつも後回しにされます。間取りやキッチンで力尽きて、「とりあえず明るければいい」で決まってしまう。

でも、住み始めてから「なんだか落ち着かない」「写真を撮ると部屋が青白い」と感じる原因の多くは、照明にあります。

私はこれまで150棟以上の住宅で照明を計画してきました。その中で分かったのは——照明は明るさではなく「光の質」で選ぶということ。同じ「60W相当」でも、光の広がり方や色によって、部屋の居心地はまったく変わります。

この記事では、私が実際に照明を選ぶときに見ている基準と、その基準で選んでいる灯りを紹介します。「正解」ではなく、あなたが自分の基準を持つための材料として読んでください。

商品を紹介する前に、私が何を見て選んでいるかを先に共有します。ここが分かると、この記事に載っていない照明も、自分で選べるようになります。

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📐 物差し1|配光 — 光がどう広がるか

照明選びで一番大事なのに、一番見落とされるのがこれです。光が真下だけを照らすのか、空間全体にやわらかく回るのか。まぶしさ(グレア)が目に入らないか。たとえばダウンライトひとつでも、光を絞った「集光タイプ」と、広く照らす「拡散タイプ」では、部屋の印象がまるで違います。明るさの数字より、光がどう広がるかを見てください。

🎨 物差し2|演色性(Ra)と色温度

演色性とは「ものの色をどれだけ自然に見せるか」の指標で、Ra(アールエー)で表します。数字が高いほど、料理も肌も木の色も自然に見えます。リビングやダイニングは Ra90 以上を目安に。色温度は光の色みで、くつろぐ空間は電球色(2700K前後)、手元をはっきり見せたい場所は温白色(3500K前後)。家じゅうを同じ色でそろえるより、部屋の役割で使い分けるのがコツです。

🌗 物差し3|調光・調色ができるか

時間帯や気分で明るさ・色を変えられると、暮らしの質がぐっと上がります。夜は少し落として、朝は明るく。特にリビングと寝室は、調光できるだけで満足度が変わります。

🏆 建築士が選ぶ照明ランキング

ここからは、3つの物差しで私が実際に選んでいる灯りを、順番に紹介します。

🥇 第1位|間接照明(建築化照明・ライン照明)

一番おすすめしたいのが、天井や壁を照らす間接照明です。光源が直接見えないぶんグレアがなく、空間全体がやわらかく整います。「高そうに見える部屋」の正体は、たいてい間接照明です。

  • 造作でつくるなら:パナソニック「シンクロ調色」建築化照明(明るさを絞ると電球色に寄り、配線2本で施工性も良い)。※電気工事・造作が必要なので設計段階で。
  • 後付けで手軽に足すなら、下のようなバー型のLED間接照明が手軽です(調光・調色にも対応)。
gram eight ネオマンクス LEDバーライト(調光・調色/リモコン付・テレビ裏や棚上の後付け間接照明に)

gram eight ネオマンクス LEDバーライト(調光・調色/リモコン付・テレビ裏や棚上の後付け間接照明に)

コイズミ照明 LED間接照明 コンパクトライン 1200mm 調光調色 高演色 AL54713(造作間接照明用)

コイズミ照明 LED間接照明 コンパクトライン 1200mm 調光調色 高演色 AL54713(造作間接照明用)

🥈 第2位|ブラケットライト(壁付け照明)

玄関・階段・寝室脇など、主役ではないけれど効く場所の灯り。低い位置にやわらかい光をつくると、家全体が落ち着きます。

  • おすすめ:オーデリック/コイズミ照明のブラケット(乳白シェードの北欧風)。配光と演色性でメーカー品が安心。
オーデリック LEDブラケットライト 高演色 電球色 OB255309LR

オーデリック LEDブラケットライト 高演色 電球色 OB255309LR

🥉 第3位|ペンダントライト(ダイニング)

ダイニングの主役。食卓を照らすと同時に、インテリアの見せ場になります。ここは施主支給がしやすいので、好みのデザインを選ぶ楽しみもあります。

  • 定番のおすすめ:ルイスポールセン PH 5/トルボー、またはFLOS(フロス)GLO-BALL。ダイニングの王道で、施主支給もしやすい。
💡

ルイスポールセン PH 5

※リプロダクト(複製品)が多い照明です。必ず「正規販売店」表記のある店舗でご購入ください。

🔦 第4位|スタンドライト・テーブルランプ

工事がいらず、あとから足せる灯り。もう一段落ち着けたいときの調整役として、私はほぼ必ず一台勧めています。

  • おすすめ:バルミューダ ザ・ランタン(無段階調光・充電式で、絞るとキャンドルのような灯り)。手頃に足すならニトリのコードレスランプも。
ネオマンクス LEDバーライト

gram eight ネオマンクス LEDバーライト(床置き・壁立てかけ両用/調光・調色・リモコン付)

💡 第5位|ダウンライト(調光・調色タイプ)

住宅で最も数を使う照明。だからこそ安いものを大量にではなく、調光・調色できるものを要所に入れると、暮らしの表情が増えます。

  • おすすめ:パナソニック「シンクロ調色」ダウンライト(明るさで色が変わり、配線2本で施工性◎)。ほかオーデリックの調光調色も。※電気工事のため設計段階で選定を。
パナソニック ベースダウンライト 電球色 拡散マイルド 調光 φ100 100形 LGD3100LLB1

パナソニック ベースダウンライト 電球色 拡散マイルド 調光 φ100 100形 LGD3100LLB1

⚠️ 【重要】照明を施主支給するときの注意点

ここが、建築士だからお伝えできる部分です。照明には施主支給しやすいものと、しにくいものがあります。

  • 支給しやすい:引掛シーリングに取り付けるタイプ(ペンダント、シーリングライト、スタンド)。差し込むだけなので施工側の負担が小さい。
  • 支給しにくい:ダウンライト、建築化照明、直付けの器具。電気工事が必要で、施主支給だと施工店が保証や施工を渋ることがあります。
  • 必ず事前に伝える:施主支給したい照明は、打ち合わせの早い段階で施工会社に相談を。配線計画や下地に関わるため、後出しは嫌がられます。
  • 保証の確認:施主支給品は、器具の不具合が施工会社の保証対象外になる場合があります。買う前に確認を。

私の経験では、デザイン性の高いペンダントは施主支給、工事が絡むダウンライトや間接照明はプロに任せる、のがいちばん揉めません。

✅ まとめ|照明は「明るさ」ではなく「光の質」で選ぶ

最後にもう一度、3つの物差しだけ思い出してください。配光(光がどう広がるか、まぶしくないか)、演色性と色温度(Ra90以上・部屋の役割で色を使い分ける)、調光・調色(特にリビングと寝室)。この3つで選べば、照明で大きく後悔することはありません。正解を探すより、あなたの暮らしに合う基準を持つこと。それがいちばんの近道です。

👓 この記事は、一級建築士・こばやんが実務目線で選定しています。

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