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トイレの手すりはどこにつける?|”右側の手すり+両側の下地”が基本

実施設計の教科書#09 高齢者配慮トイレの設計基準― 手摺は右側が基本? いえのキホン
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実施設計の教科書 #09

寸法(mm)と人の動きから、間取りの「ちょうどいい」を決める。一級建築士の視点で、実施設計の考え方をまとめたシリーズです。

SHEET — トイレの手すりの要点S = 1:実施設計の教科書 #09 / kobayan

結論:トイレの手すりは、右側に手すり+両側に下地が基本です。今つけなくても、壁の中の下地だけは入れておきます。

  • 多くの人が右利きであることから、手すりは右側を基本に
  • どちら側が必要になるかわからないので、下地は両側に
  • 横の手すりは床から約650〜700mm、縦の手すりは便器の先端より前に
  • 横から介助するなら、介助する人が立つスペースも
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「まだ若いから大丈夫」が一番あぶない

手すりは、年齢を重ねてから必要になるものと思われがちです。でも、骨折や手術のあと、妊娠中、体調が悪いときにも、トイレの手すりは大きな助けになります。

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なぜ右側が基本なのか

多くの人は右利きで、右手で体を支えて立ち上がることが多いため、右側(便器に座ったときの右手側)に手すりをつけるのが基本とされています。ただ、利き手やけがの状態で、必要な側は変わります。

下地は必ず両側に

手すりは、壁の中に下地(補強の板)がないと、しっかり取り付けられません。将来どちら側に必要になるかわからないので、両側の壁に下地を入れておくと安心です。

手すりの高さの目安

手すり位置の目安役割
横の手すり床から約650〜700mm座っている姿勢を支える
縦の手すり便器の先端から前方へ約200〜300mm立ち上がるときに体を引き上げる
L型手すり横と縦を組み合わせる座る・立つの両方を支える

実際に取り付けるときは、使う人の体格や身体の状態に合わせて調整しましょう。

狭いトイレでの注意点

トイレの内側の幅が約900mm前後だと、手すりをつけると肘まわりが狭くなります。手すりは出っ張りの少ない形を選び、紙巻き器との位置関係も確かめましょう(トイレの広さ)。

横から介助するなら

介助する人が横に立って手を貸すには、便器の横にスペースが必要です。介助を想定するなら、トイレの広さとドアの開き方も一緒に考えましょう(#08 トイレのドア)。

👓 建築士のメモ

手すりそのものは、必要になってから付けても間に合います。でも、壁の中の下地は、建てるときにしか入れられません。両側の壁に下地を入れておくことは、費用も手間も小さく、将来の安心は大きい選択だと思います。

わかっていること、いないこと

テーマわかっていること注意点
右側の手すり右利きの人が多いことから右側が基本とされる利き手や身体の状態で必要な側は変わる
手すりの高さ横は床から約650〜700mmが目安使う人に合わせて調整が必要
下地壁の中に下地がないと手すりはしっかり付かない後から入れるには壁の工事が必要

トイレの手すりを決める前に確かめたい5つのこと

  • □ 両側の壁に下地を入れたか
  • □ 手すりをつける側を決めたか
  • □ 横と縦の手すりの位置を確かめたか
  • □ 狭いトイレで肘まわりが窮屈にならないか
  • □ 介助のスペースを考えたか

トイレの手すりのよくある質問(FAQ)

Q. 今から手すりをつけておくべき?

家族にすぐ必要な人がいなければ、下地だけ入れておき、必要になったときに付ける方法がおすすめです。

Q. 手すりの代わりになるものは?

手すり付きの紙巻き器や、カウンターなどもありますが、体重を支える強さがあるか確かめましょう。

Q. 介護保険で手すりは付けられますか?

条件を満たせば、住宅改修の費用の一部が支給される制度があります。自治体やケアマネジャーに相談しましょう。

まとめ|トイレの手すりは、下地から

  • 右側の手すりが基本、下地は両側に
  • 横は床から約650〜700mm、縦は便器の先端より前に
  • 狭いトイレでは出っ張りの少ない手すりを
  • 介助のスペースとドアも一緒に考える

トイレの手すりは、いつか必要になる日のための準備です。建てるときに、下地だけでも入れておきましょう。

おすすめ|トイレ手すりは第三者目線が効く

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この記事を書いた人|メガネ建築士(一級建築士・ハウスメーカー設計士/150棟以上の住宅設計)
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