🏠第4回|家族のタイプ別にみる間取りの優先順位

いえのキホン

「この間取り、すてきだなぁ」
SNSやモデルハウスを見て、そんな風に感じたことはありませんか?✨

でもちょっと立ち止まって考えてみてください。
その家、あなたの家族に合っていますか?

理想の暮らしは、人の数だけあります。
間取りの正解も、家族のカタチやライフスタイルによって全く異なります。
家族の特性を知ることで、家づくりの“優先順位”が見えてきます。

👫【共働き夫婦】効率とプライベートを両立したい

共働き家庭にとって、家事や仕事を効率的にこなせる動線は絶対条件。

✅ 洗濯 → 干す → しまう の動線が短い
✅ 買い物帰りにパントリーがすぐ
✅ 帰宅後にすぐ手洗い・片付けができる動線

こうした家事の“タイパ(時間効率)”を重視した間取りが、日々のストレスを減らします🧺
また、リモートワークの増加で「お互いの時間を尊重する空間」も重要に。

◎コンパクトでも集中できるワークスペース
◎音や視線の干渉が少ないゾーニング

小さな工夫が、ふたりの暮らしの質をぐっと高めてくれます。

👶【子育て世帯】安全・見守り・成長に寄り添う間取り

小さな子どもがいる家庭では、「安全」「目が届く」「成長に対応」がキーワード。

👀 キッチンからリビング・ダイニング・庭が見渡せる
🚼 おむつ替えや着替えがしやすい動線
🎒 子どもの成長に合わせて変えられる部屋の使い方

たとえば、リビング続きの和室やファミリースペースは、赤ちゃん期は昼寝スペース、小学生になったらスタディスペース…と変化に対応できる間取りに。

また、「リビング階段」は賛否あるものの、子どもの帰宅を自然に確認できる仕組みとして人気です。

👵【二世帯・多世代】お互いの“ちょうどいい距離感”を保つ

親世代との同居や将来を見据えた多世代住宅では、**「共に住むけど、干渉しすぎない」**が理想です。

👂 音の干渉(TV・足音・洗濯機音など)を減らす配置計画
🚪 生活リズムの違いを吸収する間取り分離(玄関・水回り)
🛏️ 将来の介護やバリアフリーにも対応できる寝室配置

完全分離型・部分共有型などのパターン選びは、家族の関係性と将来設計をよく話し合うことがカギ。
親世代とのほどよい距離感を保つためにも、“家族会議”が間取りの第一歩になります。

🗣️ 家族ごとに「優先すべきこと」は違う!

どの家族にも万能な“最適間取り”はありません。
だからこそ、「うちは何を大事にしたいのか?」を明確にすることがスタートです。

☑生活の中心はどこ?
☑誰がどんな時間帯で家にいる?
☑プライバシーはどう守る?
☑将来のライフステージはどう変わる?

こうした問いを夫婦や家族で共有することで、「うちに合った家」が具体的に見えてきます。

🔗次回予告|“性格診断”を家づくりに活かす方法|INTJ×家づくり

家づくりに、MBTIなどの性格診断が活かせる?
たとえば「建築家タイプ(INTJ)」のように、性格の傾向が空間設計の好みにも影響しているかもしれません。
自分自身や家族の“らしさ”に気づくことで、「納得できる間取り」がグッと見えてきます!

👓こばやんより

一級建築士として、多くの家づくりに関わってきましたが、
うまくいく家づくりのスタートはいつも**「会話」**からです。

雑誌の間取り集を読む前に、
SNSのルームツアーを見る前に――

まずは、今の暮らしを見つめて、未来の暮らしを語ってください。
その先に、あなたの家族だけの“優先順位”がきっと見えてきます✨

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