のんびりした静岡の町で、家族みんなが肩を寄せ合うように暮らす『ちびまる子ちゃん』の家。
ちゃぶ台、縁側、襖(ふすま)、そして…友蔵じいちゃんの優しいまなざし👴
今回は建築士の視点から、「昭和の暮らし方」と「家相(風水的な整え方)」というふたつの観点で、まる子ちゃんの家を見てみます。
「古いけれど、なぜか落ち着く」その理由、きっと見えてきますよ🌿
🏡1. 昭和の住宅に宿る“家族の距離感”
まる子の家は、ごく普通の木造平屋。
間取りは、和室が襖でつながった続き間型の設計で、リビング的な空間と寝室・和室の区別がとても曖昧。
🚪襖を開ければワンルーム、閉じれば個室
🧹掃除しやすく、家族の動線が自然に交わる
🧎♀️プライベートと共有の“曖昧さ”が心地よい
👓メガネ建築士メモ:
間仕切りを“可変”にする設計は、家族のライフスタイルに柔軟に対応できる昭和的アイデア!
🪟2. 縁側と南向きのリビング=“家相的にも理想”
まる子ちゃんの家は、リビング的な和室が南向きに配置されています。
縁側があり、光がよく入り、家族が自然と集まる──これは風水・家相的にも「陽の気が集まる場」とされる設計です☀️
🌞南向きは家の“陽気”を呼び込む基本配置
🪴縁側は自然との接点=心を整える空間
👨👩👧👦光の集まる場所に家族が集まる=理想的な暮らし方
👓メガネ建築士メモ:
家相では「南向きの明るい部屋」は“発展”と“円満”の象徴。まる子の家はまさにそんなつくり。
📺3. ちゃぶ台と床の暮らし=暮らしの“高さ”が家族をつなぐ
ダイニングテーブルではなく“ちゃぶ台”。
椅子ではなく“座布団”。昭和の暮らしは床との距離が近いんです。
👀目線の高さがそろう=会話が生まれやすい
🧎♂️立ったり座ったりが自然な動作に
🧘♀️空間にムダがないので、切り替えがラク
👓メガネ建築士メモ:
床の生活は「共有」と「協調」を生みやすい。ちゃぶ台のまわりには、自然と家族が集まります。
👴4. 友蔵じいちゃんに学ぶ、“居場所”のある家
「まる子が笑っていると、わしも楽しい」
— 友蔵じいちゃんの一句より
昭和の家では、三世代が一緒に住むのが当たり前。
そのなかで大切だったのが、それぞれに“居場所”があること。
🪑友蔵の定位置は仏間のすみっこ
🧺お母さんの場所は台所、まる子の宿題机は襖の近く
☕誰もが“自分の空間”を持ちつつ、顔を合わせる距離感
👓メガネ建築士メモ:
良い間取りとは、“家族の居場所”がすみずみにあること。それは見た目以上に大切な設計の思想。
🧭5. 家相(風水)から見た、まる子の家の“整い方”
家相的に見ても、まる子の家はバランスが取れています。
家相のポイント | まる子の家での該当箇所 |
---|---|
南向きの主空間 | 和室+縁側(明るい+団らん) |
北側に水まわり | 台所・お風呂(陰を活かす) |
中央に廊下がない | 家相では分断の意味もあるが、通風設計上は合理的 |
仏間が東または南東 | ご先祖を大切にする配置 |
これって実は、部屋に心から安心できる空気がある証拠なんです。
🌤やわらかい自然光
🧘♂️静かすぎず、うるさすぎない空気感
🪑道具がなくてもくつろげる
👓メガネ建築士メモ
中央に廊下がある家は、家相では“気の分断”が気になると言われますが、昭和住宅では風と光を通す大切な設計でした。
実際、まる子ちゃんの家も「廊下の先に光が抜ける」構造で、気の流れを止めない工夫が見られます。
🧠まとめ|まる子ちゃんの家から学べること
🔍視点 | 💡気づき |
---|---|
襖と続き間 | 家族の距離を“曖昧に保つ”設計 |
縁側と南向き | 自然と心をつなげる“陽の場” |
ちゃぶ台生活 | 暮らしの高さが生む一体感 |
居場所設計 | 家族それぞれの定位置がある家 |
家相の知恵 | 整った気の流れが“心地よさ”に変わる |
🎬しめのひとこと
まる子ちゃんの家は、派手さも、最新設備もありません。
でもそこには、みんなが自然に「そこにいていい」と思える空気が流れています。
昭和の家には、“整えすぎない優しさ”が詰まっていました。
▶️漫画で振り返りたい人はこちらからどうぞ!
🔜次回予告|【第5回】アニメの家シリーズ
🧢『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する、地味だけど実直な男──寺井洋一巡査。
🏠背伸びしないローン、地に足ついた間取り、家族を静かに支える暮らし方…。
次回は、寺井さんの“バント的住まい術”から、ローン世代の理想の家づくりを探ります。
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