🌱はじめに
〜岡山で建てるなら知っておきたい“リアルな断熱バランス”〜
こんにちは!👓一級建築士のこばやんです。
前回の記事👉🏠ハウスメーカー別|断熱等級一覧表📊
では、断熱等級の違いやハウスメーカーの標準仕様を解説しました。
今回はその続編として、「高断熱住宅」って本当にいいの?という疑問を、
岡山で実際に設計・監理してきた建築士の視点で、
メリット・デメリットを本音で語ります💬
🌿そもそも「高断熱住宅」とは?
「高断熱住宅」とは、
屋根・壁・床・窓などの熱の出入りを最小限に抑えた家のこと。
🧱断熱材をしっかり入れ、
🪟樹脂サッシ+Low-E複層ガラスを採用し、
🚪隙間を減らす「高気密施工」で、
外気の影響を極力受けないようにしています。
指標としては
・UA値(外皮平均熱貫流率)
・C値(気密性能)
などが使われ、数値が低いほど性能が高いとされます📏
✅メリット:高断熱住宅のいいところ✨
① 冬あたたかく、夏すずしい☀️❄️
岡山の冬は氷点下になる日もありますが、
高断熱住宅では朝の室温が15〜18℃をキープできる家も多いです。
実際にわたしが手がけた岡山市内の住宅では、
🌡️外気2℃でもリビングは無暖房で16℃前後。
朝のヒヤッと感が激減して、
「朝布団から出るのがラクになった!」と喜ばれました😊
② 光熱費がグッと下がる💸
高断熱住宅では、エアコンの効きが早く・長持ちします。
冷暖房費は、旧省エネ基準の家に比べて
👛年間2〜3万円ほど安くなるケースもあります。
岡山県倉敷市で建てた住宅では、
LDK1台の6畳用エアコンで家中が快適という実例も🌬️✨
→ エアコンをつけっぱなしでも月電気代は1万円未満!
③ 健康・快適・ヒートショック防止🚿💗
廊下や脱衣室との温度差が小さいので、
ヒートショック(急な温度差で血圧が上下する現象)を防げます。
👵高齢の方の暮らしにも安心ですし、
👶赤ちゃんの夜間授乳やおむつ替えも快適になります。
④ 結露が減って家が長持ち🏡✨
壁内結露や窓まわりの水滴が減るので、
カビ・ダニ・構造材の腐朽を防ぎ、建物寿命を延ばす効果も。
特に岡山のように湿度が高めの梅雨〜夏では、
通気層と気密層の設計が命です。
これをきちんと計画すると、家が何倍も長持ちします👷♂️
⑤ 家の中どこでも快適温度🌈
高断熱住宅では、部屋ごとの温度ムラが少ないのも特徴。
2階でも3階でも、エアコン1台でまかなえる家もあります。
倉敷市の実例では、
「2階が暑くて寝苦しい」が「どこでも同じ温度」に変化🌙✨
⚠️デメリット:知っておきたい注意点💬
① コストが上がる💰
断熱材・樹脂サッシ・高性能換気などを採用すると、
一般的な家より坪単価で3〜5万円ほどアップすることも。
でも、光熱費の削減や健康面の快適さを考えれば、
「長期的にはプラス」と考えるお客様が多いです💡
② 換気をサボるとカビ・結露の原因に💨
高気密だからこそ、換気が命。
24時間換気を止めたり、フィルターを掃除しないと、
カビ・結露・臭いがこもりやすくなります。
岡山のある住宅では、
洗濯室の換気が足りず壁内結露が発生→リフォーム対応に😱
→ 熱交換換気システムを導入し、改善しました✨
③ 夏に“暑い”と感じる家もある🌞💦
「断熱してるのに夏が暑い!」という声も。
その原因は、日射遮蔽の不足。
西日が強い岡山では、
🪟Low-Eガラス+外付けブラインドや庇の設計が超重要です。
断熱=遮熱ではないので注意⚠️
④ 冬の乾燥問題🌬️💧
断熱・気密が高いと湿度も逃げにくくなりますが、
換気で外気を取り入れるため冬は乾燥しがち。
加湿器・観葉植物・部屋干しなどで、
湿度40〜60%をキープすると快適です🌿
⑤ 暖房器具の制限🔥
高気密住宅では、石油ストーブや開放型ファンヒーターなど、
室内で燃焼させる暖房器具はNG。
一酸化炭素中毒や結露の原因になるため注意🚫
→ エアコン・床暖房・パネルヒーターが主流です。
🧩よくある質問(Q&A)
Q1. 高断熱住宅ってエアコンなしで過ごせる?
👉 岡山では夏が非常に蒸し暑いため、エアコンなしは非現実的です。
ただし、1台で全館をまかなえる設計は可能🌬️✨
Q2. UA値ってどれくらいが理想?
👉 岡山(6地域)では 0.46以下 が理想的💡
断熱等級6〜7レベルを目指すと快適です。
Q3. 高断熱住宅って本当に健康にいいの?
👉 温度差が少なく、結露が少ない環境は、
アレルギー・喘息・関節痛の改善につながる例もあります👩⚕️
🏡岡山の実例紹介📸
👓こばやん設計事例:倉敷市・平屋住宅
・UA値:0.43
・C値:0.4
・冬の最低室温:15.5℃(外気1℃時)
・光熱費:月8,000円台(オール電化)
・冬の暖房:LDKのエアコン1台
お施主さまの声:
「朝リビングが寒くなくて最高!乾燥しないように加湿器を併用しています☕️」
🏁まとめ|高断熱住宅は「寒さを防ぐ技術」、でも暑さとのバランスがカギ👓🌞❄️
高断熱住宅には、たしかに冬の暖かさ・光熱費削減・健康的な住環境といった多くのメリットがあります🏠✨
しかし一方で、夏の暑さ・湿度・換気バランスの難しさといった課題も存在します💦
岡山のように夏は蒸し暑く、冬は底冷えする地域では、
断熱性能を上げるだけでなく、通風設計や日射遮蔽、調湿機能の組み合わせが重要です🌬️🌿
💡 高断熱は「寒さを防ぐ技術」。
けれど本当に快適な家にするには、“暑さをどう逃がすか”という設計バランスが欠かせません👓✨
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